従来のうつと症状が違うのが特徴|新型うつ病を徹底解剖

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うつ病を克服するために

カウンセリング

非定型型うつ病の場合

うつ病には大きく分けて2種類あります。まず、従来型のうつ病(定型うつ病)です。気分が沈みがちになり、何事にも興味が持てない、億劫であるなどの抑うつ症状や不眠症を発症することが特徴的です。「うつ病」と聞くと、たいていの方がイメージするのがこちらの症状でしょう。こちらは責任感が強く、まじめな中高年男性によく見られます。もう一つが非定型うつ病(新型うつ病)と呼ばれるものです。気分の浮き沈みが激しくなり、過食や過眠などの症状が現れることが多いという特徴があります。こちらの場合には、従来型とは患者の傾向が異なり、若年層の患者が多いことが特徴的です。従来のうつ病とは異なる症状を持つ、まさに「新型うつ病」と呼ぶにふさわしい病であるといえるでしょう。本来ならばうつ病の場合には、主に休息と薬物療法により治療を行います。この治療により多くの患者が回復します。ですが、新型うつ病の場合には、こちらの治療法が必ずしも当てはまるわけではありません。むしろ悪化してしまう危険性も伴います。新型うつ病の治療のためには、医師だけではなく患者も正しい知識を身に着ける必要があります。新型うつ病の治療の基本は、「精神療法」によるものです。そして、そのサポート役として薬物療法を行います。精神療法の一環としてまず求められるのは「規則正しい生活習慣」です。どのような病気であっても、それを治癒するためには生活リズムを規則正しくすることが求められます。その中でも、特に新型うつ病ではこの生活リズムが非常に重要な位置づけとなっています。過食や過眠などの症状を発症する新型うつ病は、特に生活習慣が乱れやすい疾患であるといえるでしょう。この生活習慣の乱れが、より症状を悪化させる要因となってしまいます。そのため、やや強引な手段をとっても生活リズムを整える必要があるのです。そのために重要なのが「ルール」です。患者自身が規則正しい生活を送るための明確なルール作りが必須になります。また、家族の協力を仰ぎ、このようなルール作りをすることも良いでしょう。まるで子供の夏休みの予定表のようにも思えるかもしれません。ですが、これは新型うつ病の治療においてとても大切な役割を果たします。大切な治療の一部である、という意識をもつことが大切です。なお、ルール作りや家庭での治療にあたって不安なことがあったら、隠さずに医師に伝えることも大切です。改善したと思っても、しばらくはこのルールや生活習慣は続けるようにしましょう。