従来のうつと症状が違うのが特徴|新型うつ病を徹底解剖

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治療のステップも異なる

新型うつ病はこれまで知られていたうつ病とは症状が異なり、非定型うつ病が正式名称となっています。趣味などに打ち込むときはうつ病の症状を発症せずに、元気に取り組むことができるのに対して、仕事のときには憂うつになり落ち込むといった症状が出ます。また、従来のうつ病の場合、周囲の人にうつ病であることを隠そうとするのに対して、新型うつ病の特徴は、周囲の人に対しても隠さずに公言することです。そのため、仕事の日の朝に症状が出て布団から出ることができないときにも、うつ病であり仕事を休むと伝える傾向があります。ただ、本人は決して仮病をしようとしているわけではなく、新型うつ病の症状に苦しんでいることを周囲が理解することが大事です。もちろん、仕事を休むことで周囲の人に迷惑を掛けることになるので罪悪感を感じる人もいます。つまり、仕事のとき、学校などにおいて症状が出やすいことが挙げられます。症状が出るタイミングは異なるとしても従来のうつ病と新型うつ病では症状が似ていることから同じ薬が処方されることがありますが、対策は異なります。新型うつ病を発症するタイプの人の特徴として繊細であることが挙げられます。つまり、小さな困難でくじけてしまう可能性があります。まず治療において必要なことは休むことです。これは従来のうつ病と同じですが、心を落ち着けることから始まります。そこからできる範囲の課題を与えていきます。まずは容易にクリアできるような課題で、日常生活の習慣づけでも十分です。ひとつの課題をクリアすることができれば次のステップへと進みますが、いきなり難しくすると症状が出る可能性があるので少しずつ進めることがポイントです。また、社会で生活していくにはルールを守っていく必要があります。社会にはルールがあるということを認識して自分だけ特別に扱ってもらえるという考えを見直すことも大事です。そうすることで人間関係などにおいて困難にぶつかったとしても乗り越えていくことができます。新型うつ病の治療についてはゆっくりと時間をかけて行うことが大事です。周囲の人は焦らさずに見守ることがポイントであると言えます。その一方で本人はいつまでもひとつの課題に対していつまでも取り組むのではなく、そろそろ次のステップに行かなければいけないと向上心を持つことも大事です。つまり、新型うつ病の場合、本人自身が克服する意志を持つことも大事ですし、周囲の人もそれを理解することが大事です。